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クロフツ『樽』

クロフツ『樽』_b0064918_23503991.jpgF.W.クロフツ (著)
大久保 康雄 (翻訳)
『樽』
(創元推理文庫)


『虚無への供物』が意外に早く読み終わったので、調子に乗って

「買ったけど読んでなかった名作を読もう週間」

ということにしました。
で、まずは『樽』です。


トリックものの名作、ということで、買ってはみましたが、カタカナ名前が苦手なひろしとしては、読まずにおいてありました。

ですが、まあいい機会だと思って、読み始めたら、意外に進み、実質2日で読み終えてしまいました。
まあ、夏休みで、奥様の実家でごろごろしながら読んでいた時間が長いので、平日に電車の行き帰り中心で読んだら、4~5日ぐらいかかったかも。

うーん、どうなんでしょ?
面白くないわけではないのですが、よくわかりません。トリックがわかったときの、
「そうだったのかぁ」
というのがありません。

たとえば、森博嗣の『有限と微小のパン』『そして二人だけになった』などでは、トリックに気づいた瞬間にそれが強烈に襲ってきました。(『有限と~』のほうは、かなり早い段階である程度予想していたにもかかわらずです。)

結構早い段階で、樽の動きはわかりました。
犯人はあまりまじめに考えないでするする読んでしまったのですが、ちゃんと考えればすぐにわかったとおもいます。

多分、「トリックものの秀作」という前評判を知っていて読んでいるからでしょうね。

クリスティの『オリエント急行殺人事件』とか、『アクロイド殺し』をとか、トリックを事前に知っている本を読んでもそうかも。


ま、今回の収穫は、

「ひろしも、カタカナ名前の本が読める」

ということが証明できたことでしょうか。

(ホントに証明されたのかとか、証明してどーするんだとかという話はおいといて。)


訳がよいのかな、あとは活字とか。
大久保 康雄さんという方は、日本を代表する翻訳者の一人ということで、新潮文庫、創元推理文庫、ハヤカワ文庫などで多数訳があります。
クイーンやクリスティもあるので、ちょっと読んでみようかと。
by is-hiro | 2005-08-18 00:14 | 今日の本


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