さて、今日情けない酔っ払いを見ました。これ全部実話ですからね。
何か、悲しくなってきました。
某JR線に乗ったのですが、隣に立っている親父が、酔っ払って舟こいでいます。
とうぜん、隣のひろしや、前後の人にぶつかるわけです。
たまたま、後ろに立っているお兄さん(以下Aさん)が不機嫌そうな顔をしたときに親父の目が開いたらしく、親父はAさんにガンつけて、因縁をつけ始めました。
「ぶつかって何が悪いんだ!」
「電車がゆれるんだから、おれに文句を言うのは筋違いじゃねえのか?
鉄道会社に文句を言え!」
「酔っ払いを差別するのか?疲れて酔っ払っている人にそういう態度は無いだろ!」
...もう、無茶無茶です。
Aさんはムッとしたまま、いくつか言い返して睨み返していましたが、見かねた近くのお兄さん(Bさん)が、Aさんの肩をたたいて、相手にすんな、という仕草をとりました。
そうしたら、親父はBさんにも因縁をつけ始めます。Bさんは
「あんたが悪いの。酔っ払って人にぶつかって迷惑かけてんの。」
といいますが、親父は同じように繰り返すばかり。
その上、そのやり取りの途中に、正面に座っているお兄さん(Cさん)の足を踏みました。
怒ったCさんは立ち上がり、
「おい、オレの足踏むな。揺れてぶつかったのはともかく、今俺の足を踏んだのはお前の責任だろ?それは謝れ!」
といったら、親父は
「いつ踏んだ?何時何分何秒?」
といいます。小学生、それも低学年並みです。
そこで、Cさんが降りようとしたら、なおも親父は絡み続けます。
Cさんは親父を1発殴り、その隙に降りてホームを走って逃げました。
親父は追いかけていきましたが、つかまえられるはずも無く、またすぐにのってきました。
それで、それなりに混雑している車内を何度も往復して、わざわざAさんの隣に立ちました。
(ちなみに、Aさんの傍を5回ぐらいとおっているのに見つけられなかったので、結構酔っていたみたいです。)
そこからAさんはひたすらシカト。えらいです。
Aさんの手が出てもおかしくないシチュエーションです。
そこで、いくつか前の駅で人身事故が起こりました。
電車が最寄り駅で止まります。
しばらくして、我慢できなくなったのか、Aさんは降りていきました。他の車両に乗ったのかもしれません。
ついで、Bさんも降りていきました。
その後かなり遅れて、親父はBさんのいたほうを捜し始めます。もう遅いっちゅうの。
いや、見ていて腹が立つというよりも、悲しくなりました。
「いまどきの若いもんは!」
という台詞はよく在りますが、今回はどう見ても若い3人がまともで、親父に非があります。
Cさんが殴ったのはいけないことかもしれませんが、親父はCさんの足を踏んだことを謝らない上に、降りようとしたCさんを押しとどめていたわけですから、まあ自業自得でしょう。
Aさんがもうちょっと喧嘩っ早い人だったら、ぼこぼこにされていてもおかしくないし、そうだとしても親父が悪いな、と思ったことでしょう。
まあ、自分はそういう酔っ払いにはなるまい、と思いました。